商業利用、個人利用などソフト活用の様々な可能性
活用が期待される具体的な分野
―写真画質が必要、アーカイブ・学習・発表の目的など―
感情に訴える動画が持つ優れた特徴は否定されないし今後とも映像の主力。
ここでは、すきま的に、静止画中心の映像が持つ可能性を考えた。
1.高画質な画像が効果的な分野
2.歴史的ないし体験記録の保存、アーカイブに
3.教育現場でのデジタル素材の活用
4.医療や生物、工学、美術・芸術・博物館・歴史館など
5.動画製作が困難な地域での映像製作・情報発信
1.高画質な画像が効果的な分野
写真画質を保持したまま映像化したい分野
例;自動車や建築、服飾デザインなど、高精細画像がPRに効果的と見られる分野で、営業用、説明会などでのプレゼンテーション、配布用の映像製作。
デジタル絵本、ストーリー性を持った静止映像と効果的な音による映像製作、音楽を中心とした映像。
CD-Rでも、1024×768画質の再生が可能なので、広告メディアとしての配布。また、学習・研修テーマのインターネットでの配信。
普及しつつあるDVDをメディアとすればよりCDより読み込みデータ量が大きいので、さらに高画質な映像により作成でき、宣伝効果が望める。
販売ソフトのベースとしての利用
販売を目的とした場合、テーマ選択は重要であると思われる。
考えられるコンテンツの方向として、
1.静止画がきれいに写せる長所を生かす
2.限られた予算の中、企画・編集・取材関係へ製作の資源と能力を傾注
3.実験的・挑戦的で機動力を生かすコンテンツの開発
が考えられる。
例 きわめて製密な画像を必要とする医学、機械などの工学系、自動車や飛行機などメカニックなものなど、テーマとして演出というよりも中身重視のコンテンツであれば、商品として十分な可能性が出てくると思われる。
非常に限定されたテーマのコンテンツ、想定する客層が限られた場合でも、小予算で製作できる。このことは製作会社にとってありがたいことで、中身を掘り下げることに予算を傾注できる。製作費高騰が常態となっている現状からすれば、テーマのつめ方しだいで魅力的な映像を製作できる可能性がひらけないだろうか。
例
良質な絵によるデジタル絵本、鉄道写真や自動車、二輪車などのディティールとその解説付きの映像解説、フルオーケストラ音楽付きの世界遺産の写真とその解説など。
2.歴史的ないし体験記録の保存、アーカイブに
人間・人類の知的資産でもある一人ひとりの体験は、人間の記憶の中にあっても動画で残されているものは少ない。特に第二次世界大戦前、大正、明治であれば、静止画で記録保存されている方が
圧倒的多数ではないだろうか。
今までは貴重な動画(フィルム)が残されているのであれば、例えばNHKなどで収集して動画中心でメディアが作成されることが多い。一方、写真であれば映像としての活用より出版の方が選択されることが多いだろう。
高精細であれば、静止画中心であっても音声解説を加えデジタル・メディアにする、このようなコンテンツ制作が新しい市場を作ることができないだろうか。
静止画中心の映像であっても、世界に方々に残る写真という史料価値を生かし希少性を高画質で残せる。デジタルデータとなることで永続的な保存もできる。
将来の社会を引き継ぐ後世のために、個人・家庭・学校・官庁・企業・地域・まち等に残る、写真・資料などの資産を生かした記録映像作成・製作。戦争や災害の体験や個人史、家族史、地域史レベルでの保存と活用をめざしたい。
製作例博物館や美術館、科学館展示
小予算ながら、内容が濃い映像を作成可能であるので、例えばIBMの液晶モニターT221を使うと、肉眼ではドットの認識が不可能な、画素ピッチ0.1245mmという超高精細のため、QUXGA-W(3,840×2,400)という
豊富な情報量で、実物の替わりともなるバーチャル博物館、美術館などとしても展示が可能。
音声付きなので展示には効果的である。
映像フォーマットの変化
長期間保存し活用されるための更なる問題として、記録するときの映像フォーマットの問題がある。
映像記録の技術が著しく発達し、小さいデータ量で多くの高画質な映像記録ができるようになった反面、圧縮方法が急激に変化し、さらに淘汰もされることで、10年ほど前の映像も再生できなくなる可能性が今後大いに出てくるであろう。
保存と映像フォーマットの問題
商業ベースでこの問題は解決が難しいかもしれないが、このようにいざ過去の映像ファイルを再生しようとしても再生できないという問題は見逃すことができないであろう。例えば、家庭や地域で記録した貴重な家族、地域などでの記録が数十年後には再生できないということがこのままいくと大いにありうる。これはデジタル技術が発達したことによる新たな問題である。
フォト・パラ的な映像作成方法の可能性=非圧縮でもデータ量は軽い
非圧縮であれば圧縮技術に左右されない
フォト・パラでは非圧縮AVIで記録されても、ほぼデータ量がBMPとWAVの合計であり、圧縮技術を使わないデータである。しかも高画質・高音質な状態で格納される。
コーディックを必要としなくても映像全体のデータ量は少ない。また保存のされ方がシンプルなため、長期に再生は可能であろう。
非圧縮AVIは商業的には現在あまり注目もされず利用もされていない保存形式であるが、長期の保存ということを考えると、形式がシンプルということで活用されてもよいのではないだろうか。
もっとも確実なのは石か紙、フィルムか?
現状は、利便性を追求し保存フォーマットがどんどん変わっている。デジタルですべて保存されていくとなると、200年、300年先の将来に、21世紀初頭の記録がまったく読み出せないという懸念が残る。やはり紙やフィルムで、という可能性が無いことはない。
3.教育現場でのデジタル素材の活用
詳しくは別ページ参照
映像編集ソフトはいろいろな付加機能が付き、操作がますます複雑になりつつある。
デジカメ写真やパワーポイントの素材などを中心に、複雑な操作を必要としないで映像化できるので、小中高等学校などの学習・教育分野などでの学習発表・自主研究、教材作成に適していると思われる。
4.医療や生物、工学、美術・芸術・博物館・歴史館など
専門分野の研究発表・授業などでは、高精細な画像でしか理解できないなど、高精細画像が必要とされる場面が多いし、また製作期間・費用も制限されることもあるであろう。
博物館・歴史館などの展示では、高精細画面で、より内容が掘り下げた展示が可能となろう。
5.動画製作が困難な地域での映像製作・情報発信
一枚の写真、わずかな時間の映像が現状をつたえ、歴史をかえる。
テレビ放送レベルの、動画を扱うビデオカメラや編集機材は、日本では一般大衆も手軽に用意できる時代となった。しかし高価な編集機材、動画撮影ができる機材など依然として持つことができない地域も世界では多い。
そうした地域での映像製作と情報発信の可能性を拡げる。
作成例 開発途上国など
経済的に豊かでない第三世界などで、デジカメとそれほど高価でない中古ノートパソコンや中古のデスクトップパソコン、さらにマイクがあれば写真と解説で立体的に、高画質にて世界中に配信ができる。
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